施工事例

viewt haus堺市モデルハウス

  • 戸建住宅
  • 新築
  • 施設

    Viewt haus堺市モデルハウス

  • 施工完了時期

    竣工年月 2023年4月

工法

木造軸組 

C値(気密性)

0.4

UA値(外皮熱還流率)

0.46

延床面積

110.04㎡

家族構成

夫婦+子供

POINT

ただ単純に新しい建物を建てるのではなく、街に溶け込みそして新たな価値を創出する家。
間取りとデザインだけを考えたデザイン住宅では無く、建築家ならではの「設計」を感じることができる家となりました。
堺市に建築したViewt hausのモデルハウスは、建築家の構想力とプランニング能力を存分に感じられる建物となりました。
単純に古い建物を壊し、新しい建物をその敷地だけで考える。
そんな利己的な判断を捨て、街に溶け込みさらには価値を高めていくことはできないか?
その上で暮らしやすい間取りは実現できないか?
相反する二つの要素を高次元で織り交ぜ、新旧入り乱れる大阪という都市にふさわしい建物となりました。
密集地ならではの視線問題もデザインの力で解決しており、都市部に家を建てる人にも参考になる作りです。

間取りのこだわり

建物の題名は cave = 穴倉
その名が示す通り、玄関には建物に囲まれた通路のような箇所を抜けていく必要があります。
通路の先には玄関、そして外部吹抜けを設けており、これにより目線を切りながらも上部からの太陽光を取り入れることに成功しています。
またこのような外部吹抜けは風の通り道としても機能するため、通路から吹抜けへ・吹抜けから通路部分へ、心地よい風の通り道にもなっています。

敷地周辺にはアパート・中高層マンション・飲食店など人の出入りが多い施設が並びます。
穴倉への入り口だった通路に向けて大開口を設け、
そして外部吹抜けに向けた開口部が並ぶため、
カーテンやブランインドを使うことなく、
第三者の目線は切れており明るさと風を取り込める窓計画です。

家族の皆が「集合」するのは、
カウンター型のダイニングと、床を一段下げたピットリビング。
集まる場所を想定し、そこに合わせた設えから設計する。
建築家のこだわりが垣間見える場所でもあります。
キッチン家電や調理器具をしっかりとしまい込めるように造作でキッチン収納を効率的に配置し、
デッドスペースが生まれない工夫も施しています。

建物を構成するマテリアルにはテーマを設けています。
brass(真鍮)・モルタル・無垢の木材を素材と色の軸にすることにより、色味が落ち着いた空間となります。
照明器具の色も、階段のササラも色合いを軸に沿ってそろえております。
素材たちが持つある種の不均一性が柔らかさを創り出してくれため、
Viewt hausでは素材を重視した計画を立てることが多いです。

2階はオープンな造りとし、
将来の使い方によってフレキシブルに可変できるスペースを多く設けています。
もちろん、窓の計画は1階同様に目線と明かりが絡みますので、高さ関係に十分に配慮。
お隣の家とも、近くても遠くに感じる造りを目指しました。

リモートワークにも対応するようにワークスペースも充実。
ファミリークローゼットは家族全員分の収納を兼ねるため大容量かつ効率的に、通路兼収納の大スペースとなっています。