施工事例

POINT

「間取りにこだわらず、環境を生かした設計を。」そんなお施主様の想いから始まった家づくり。
セブンパークという大きな商業地のすぐ近くに、小さく存在する住宅エリアの中に建てるお家。
あまり各家庭からの灯が感じられないので、‟誘われるような、家族の暮らしが感じられるようなお家にしたい”とのご要望でした。
白で統一した、模型そのままのような外観は、店舗のような誘いで、間があるやわらかな玄関周りと、あたたたかな照明計画を実現。
ほっと心に寄り添うお家が完成しました

内部は大胆な吹き抜けと現し梁による開放感を生かしつつ、素材そのものの表情が引き立つ心地よい空間。
高気密・高断熱の性能を備え、四季を通して快適に暮らせる家です。

白で統一した、模型そのままのような外観は、街並みに溶け込みながらも、軒の深い屋根と木の質感が印象的。
商業地にほど近い住宅街の一角に建つこの家は、外と内の境界をあいまいにすることで、街との心地よい関係を生み出しています。

モールテックス土間の玄関アプローチは、屋外から屋内へと自然につながる導線を意識。
軒下には植栽を配置し、外からも家の中の“暮らしの気配”が感じられるように設計。
白い塗り壁と木のコントラストが、やさしくも凛とした印象を与えています。

大胆な吹き抜けと梁の現しを活かした、類を見ない住宅設計。
大きな窓から差し込む光が、室内の観葉植物(ベンガレンシス)や無垢の床にやわらかく反射し、まるで庭の中にいるような開放感を感じさせます。

モールテックス土間を広く活かした空間は、飾らないかっこよさがありながらも上質な雰囲気を演出。
梁を現しにした天井は構造の力強さを見せながら、空間の伸びやかさを引き立てています
お家の雰囲気に合わせてキッチンはウッドワンの無垢の木キッチン・スイージーを採用しました。

吹き抜けを中心に、スキップフロアでつながる中二階の設計。
視線が上下に抜けることで、家全体に広がりとつながりが生まれています。
1階のリビングにいる家族と、
2階の書斎や子ども部屋にいる家族が自然に会話を交わせる距離感。
どこにいてもお互いの存在を感じられる、やわらかな一体感を大切にしています。

リビングに面して設けたスタディコーナーは、家族の気配を感じながらも集中できる場所。
壁の一部を開口にすることで、圧迫感を抑えながら光と風を取り込みます。
子どもの勉強はもちろん、家事や在宅ワークにも活用できる、フレキシブルな空間です。
造作カウンターや合板の仕上げが、家全体の素材感と美しく調和しています。

吹き抜けに面した2階は、寝室や子ども部屋をゆるやかに連ねた構成。
廊下のようなブリッジが空間をつなぎ、家の中を回遊する楽しさを感じさせます。
構造材を現しにすることで、木の温もりと家のスケール感をより身近に。
どの部屋にも柔らかな光が届き、
素材の質感が際立つ穏やかなプライベート空間が広がります。

間取りの自由さ、素材の奥行き、光と風の心地よさ。
「建築の面白さ」を日々の暮らしの中で感じられるこの住まいは、機能や性能のその先にある“豊かさ”を見事に形にしています。
静けさの中に生命力を宿した、温もりある家です。

一覧へ